長野県『草越の寒の水』
■ 長野県の裸祭り大寒の日に水ごり!
◆草越の寒の水
赤ふんどしの裸男がわらで作った「兜巾(ときん)」を額につけ集会所からスタート、熊野神社まで4カ所に設けられた水桶を回り冷水をかぶります。熊野神社で参拝した後、集会所に戻る。【草越の寒の水】は、かつて山岳信仰の栄えた地域の名残で、五穀豊穣・無病息災や新築した家の除災繁栄を祈願する行事です。平成元年には長野県無形民俗文化財の指定を受けた。
・日時 1月20日大寒の日、夜6時頃
・場所 長野県御代田町(みよたまち)草越地区
・服装 越中、赤ふんどし
・形態 各所に用意された水桶の水をかぶる
・歴史 古来
・裸男数 40人
・観客数 200人
・参加の可否 一般参加告知は見あたらない
・0度ほどの気温、多くの見学者が見守る中で、次々と裸男たちが冷水を浴び始めます。そして水をした垂らせながら凍てつく道を駈けていく。カメラ衆のリクエストに応え何度も水をかぶる裸男も。わずか30分ほどの行事ですが、勢いよく冷水をかぶる裸男の姿は清々しさがありました。その後は越中ふんどし姿のまま暖をとります。
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◆草越の寒の水 特大特選写真、17枚 + 状況写真、1枚 =
合計、18枚
公開終了しました。
●写真は全て、筆者こと南島健太郎(fanta)が撮影したオリジナル写真です。過去にネットなどに出したことはない未発表のモノです(一部、過去の雑誌『薔薇族』や『BZ』に誌面記事として使用されました)。
なお、各写真は、肖像権に鑑み、個人が特定されるお顔には、軽くボカシを入れさせていただいております。写られた皆々さま方には深くお礼申しあげます。
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カテゴリ : 東日本
◆犬伏裸祭り
■ 新潟県の裸祭り裸男が灯籠を乱舞! 美しい男の祭り
◆犬伏裸祭り
ユニークにデザインされた5基ほどの灯籠を裸男たちが担ぎ、花火があがる中、小路を練り歩く。川へ向かい身体を清め神社のお払い受けた後、起点に戻る。裸太鼓を打ち鳴らし灯籠とみこしを激しく乱舞させる。
・日時 8月17日夜8時頃より
・場所 新潟県松代町犬伏地区
・服装 六尺ふんどし
・形態 御輿や灯籠を担ぐ娯楽系
・歴史 不明
・裸男数 70人
・観客数 500人
・参加の可否 一般参加告知は見あたらない
・撮影者の祭りの感想 犬伏裸祭りは奥深い山間で行われる3日間の催しの1つ。初日は盆踊り、2日目に行われる犬伏裸祭りの日は、他に子供みこしや松苧太鼓がある。御輿の行進に合わせて花火が上がる風情は幻想的。次の日は犬伏大演芸会です。通信や交通が発達していなかった時代、陸の孤島のような集落での貴重な娯楽だったのではなかったかと想像します。大変暖かい雰囲気を感じた祭りでした。
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◆犬伏裸祭り 大写真24枚セット
2013年8月20日までで公開終了しました。
カテゴリ : 東日本
ニッポン裸祭りの勧め ------ 東日本編 ------
●東日本の特徴東日本の裸祭りで目立つのは『蘇民祭(そみんさい)』でしょう。『蘇民祭』と言うと全裸で参加する『黒石寺蘇民祭』をイメージする方も多いでしょうが、『蘇民祭』は黒石寺に限らず東北各地方で行われています。
火のやぐらに登るひたきのぼりや、争奪戦など大枠の形態は各地それぞれ似通っていますが、全裸が許されていたのは『黒石寺蘇民祭』だけです。
蘇民祭は『備後風土記』にある説話に基づいた、庶民の将来を祭り、五穀豊穰、家内安全などを祈願するもの。
また東日本で目立つ裸祭りは中越地方の『裸押し合い』でしょう。『裸押し合い』は裸男たちが極寒の中、外を駆け抜け神官が撒く福札を取り合うというもの。『浦佐の裸押合大祭』と『栃尾の裸押合大祭』が越後の二大押合い大祭と呼ばれています。
・新潟県栃尾市栃堀巣守神社 ◆巣守裸押合大祭より
カテゴリ : 東日本
黒石寺蘇民祭とヤッサ祭り
■ 岩手県の裸祭り素っ裸の争奪戦!
◆黒石寺蘇民祭
国の重要無形民俗文化財に指定されている有名な祭り。夜から朝にかけていくつかの催しとして行われる。全裸や六尺ふんどしの男たちが水ごりの後、火をたいたやぐらの上に上がり気勢をあげる。明け方にかけて揉み合いながら蘇民袋の争奪戦。争奪戦は寺の境内から外の路上にまでなだれ込み、蘇民袋に入っている数個の御札を獲得した者は御利益がある。
・日時 旧暦正月7日(2月上旬)深夜から翌朝
・場所 岩手県水沢市黒石町・黒石寺
・服装 締め込み
・形態 蘇民袋を奪い合う競技系や水ごりなどの儀式系、やぐらに上がり気勢をあげるパフォーマンス系と多彩
・歴史 千年以上
・裸男数 トータルで100人
・観客数 トータルで1500人
・参加の可否 当日一般参加受付有り
・およそ8時間に渡る祭りなので、参加者の裸男も前半と後半とでは違っていたりする。全裸が許可されていた理由は、過去の争奪戦で蘇民袋と褌を間違えて奪い合い、事故が起きたということからであるらしい(2010年以降、現在は、全裸参加は認められていません)。
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■ 群馬県の裸祭り
柱によじ登る裸男!
◆ヤッサ祭り
若宮八幡宮の境内で地元の若者が前の者の下帯をつかみ数珠つなぎになって走り回る。かね叩きを先頭に本殿を廻ったり社殿の柱によじ登る。この行為を7回繰り返した後、大鈴をもぎ取る。社殿の鈴をうまくもぎ取れるとその年は豊作になるとも伝えられている。
・日時 9月29日夜7時頃より
・場所 群馬県月夜野町若宮八幡宮
・服装 六尺もしくは薄手のさるまた
・形態 集団で走り回ったりよじ登ったりのパフォーマンス系
・歴史 400年
・裸男数 50人
・観客数 400人
・参加の可否 若宮八幡宮に問い合わせ
・裸男たちは「ヤッサ、モッサ、シンジュウロウ」と声をかけあいながらうねり歩く。この「シンジュウロウ」というのは、名胡桃城落城の際に村人に腰ひもをつかませ避難誘導した大木新重郎という武士であり、この祭りの形態そのものがその避難の様子を表しているという説がある。
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◆黒石寺蘇民祭 特大特選写真、20枚
と
◆ヤッサ祭り 特大特選写真、14枚
は、
2012年6月10日まで、期間限定で公開、終了しました。
カテゴリ : 東日本